「あの…ずっと好きだったの…!」 あー……これはやってしまった、やらかしてしまった。いや、実際にやらかしたのは私じゃないんだけど。 一応、この第二音楽室は私、の所属する合唱部の部室である。まず合唱部が存在すること自体認知度が低く、空き教室だと思われがちだけれど、ちゃんと調律されたグランドピアノがあり、音楽の授業でも使われている。普段は施錠されているはずなのに、多分掃除当番の人が施錠を忘れたのだろう。いや、もしくはこの告白のために第二音楽室の鍵を借りて来たのか。 そう言う訳で、そんな個人的な事情のせいで私は部室に入れずにいる。いくら部室とはいえ、ここで入って行くのはあまりに空気が読めない。ああもうどうしよう、しかもここにいたら出て来る二人と鉢合わせしてとても気まずい。 そう思っていた矢先、思いっ切りドアが開いたと思えば女の子が走って出て来た。ドン、と思いっ切りぶつかられ私が尻もちをつくものの、彼女は私を見向きもせず走り去ってしまった。あの、地味にものすごくお尻痛いんですけど。 吹き飛んだ鞄を拾うべく立ち上がろうとすれば、降って来たのは一つの影。ああ、そういえばこの中にはもう一人、男の子がいるはずなのだ。 「大丈夫ですか」 「え、あ、うん……」 きれいな顔をした男の子だ。差し出された手に甘えて立ち上がり、私はスカートの後ろをぱんぱんと払った。上履きの色を見ると一年生らしい彼は、「とりあえずすみません」と謝っているのか謝っていないのか、よく分からない言葉をかけて来た。直接的な原因は彼にないにしろ、頭の“とりあえず”はとりあえず要らないと思いつつ、「いや、別に…」と返事をする。 吹き飛んだ鞄を探して辺りを見渡すと、結構滑って飛んで行ってしまっていた。スカート以上に鞄が埃だらけだ。 「えーと、酷いふり方でもしたの?」 「そんなつもりはなかったんすけど」 「じゃ、謝る必要ないんじゃない?」 女の子と言うのは、感情的な生き物だと思う。それは私も含めてだけれど、好きだった人にふられれば泣きもするし、取り乱すこともあるだろう。友人も彼氏と別れた時は何時間も電話に付き合ったものだ。 「先輩は何を?」 「ここ、部室なんだよね」 「…………」 「合唱部です」 「…あったんですね」 「よく言われる」 どう考えて合唱に興味なんてなさそうな彼に勧誘の言葉をかける気も起きず、「それじゃ」と言って今度こそ部室に入る。その擦れ違いざま、二の腕を掴まれた。待て、少女漫画じゃあるまいし女子の二の腕を掴むんじゃない。 「聴いて行っていいですか」 「は?」 「暇なんで、今日」 「暇ってねえ……」 確かに、先輩たちが引退して私が最高学年になった昨年の秋以降、部員は私一人だ。一つ下の学年はおらず、一人では“合唱”とも言えない。けれど、暇だから聴いて行くというそのご立派な理由に私はカチンと来た。いくら女の子に告白されるくらいかっこいいからって調子乗っているのか。そういう冷やかしはごめんだ。欲しいのは部員。いっそ部活に来てくれなくても良いから部員。今年、五人の新入部員を集められなければ合唱部は廃部になってしまうのだ。私がいるためぎりぎりで廃部を免れているが、幽霊部員でいいから五人欲しい。 (……待てよ) 私の悪知恵が働く。この男子生徒に入部届を書いてもらえばいいのではないか。それで一人確保だ。彼が部活に参加するしないはどうでもいい、名前を貸してくれるだけでいい。そこまで上手いこと誘導できるなら、この興味本位の見学にも意味がある。 「……いいけど、部員私しかいないから」 「よく持ってますね」 「今年五人入らないと廃部だけどね。名前は?」 「烏丸京介です」 「そう。私、」 適当に座って、と真ん中辺りの座席を指差す。私も適当に荷物を置いて、ピアノと楽譜の準備をする。軽くストレッチと発声をしている間も、じっとこちらを見ていて、正直少しやりにくい。今日に限って顧問の先生も職員会議で遅れるか見に来られないらしい。まあ、最後まで彼がここにいる訳でもあるまい。平常心平常心、と言い聞かせながら発声練習を続ける。 誰かがいる部室も久し振りだ。昨年秋から私と顧問の先生しかいなかったから。その顧問もなぜか三人いるため、合唱らしいことをできなかった訳ではない。けれど、やっぱり寂しかった。先輩たちがいた頃はよかった。少人数でも少人数なりにやっていたし、小さなコンクールには出場していた。今はもう無理だ。 「歌わないんすか」 「や、歌うけど…聴くの?」 「聴くためにいるんですけど」 「…じゃ、せっかくだから烏丸くんも歌う?」 「…俺がですか」 「そうです」 体験入部だと思って、とピアノの近くまで呼び寄せる。とはいえ、合唱の経験が皆無だという彼に何を歌わせればいいだろう。中学の教科書に載っているような歌だろうか。それくらいなら、彼に旋律を歌わせて私がコーラスをすればいいような気がする。手元にある分厚い楽譜のファイルを取り出した。どれも一部ずつしかないため、ちょっと離れている所に突っ立っている彼を「もっとこっちだってば」と手招きする。私の後ろに立たせれば、私はピアノを弾きながら歌えるし、烏丸くんも楽譜を見ることができる。やや遠慮というか、嫌そうな空気を出したものの、素直に私の指示に従った。私が椅子に座ると、彼の背の高さが際立つような気がした。 「ふるさとくらいなら知ってる?」 「うーさーぎーおーいしーのやつですか」 「ぶっは!!なにそれやばい棒読み!!」 「笑い過ぎじゃないですか」 「やばい、それ、そんなの久し振りに聴いた、いややばい」 「先輩の語彙の方がやばいですよ」 「いやだって、やばい、あー…やばい」 笑いの止まらない私を見て、僅かに眉根を寄せて見せる。なんだ、そういう顔もできるんだ。ずっと澄ました顔をしているから、表情筋を使わずに生活しているのかと思った。 「まあ、上手い下手は練習すれば音程とれるし」 「先輩、今下手って言いましたね」 「はい、歌いますよー」 「…………」 前奏を弾き始めると、もうそれ以上文句は言わなかった。私も、最初にここを占領されていたことへの不満も忘れていた。 まあ、これだけ笑わせてくれれば忘れたくなくても忘れてしまうだろう。 「先輩、本当に笑い過ぎですよ」 「い、いやあ…ごめ、いや、ほんと…ぶはっ」 ここまで音程の取れない人間を初めて見た。伊達に表情変わらないだけあるな、としみじみ思う。まあ、女の子に告白されるくらいかっこいい子ではあるし、これで歌まで上手かったら神は人に何物与えるつもりだという話だが。それにしても、烏丸くんの歌唱力はドがつくほどやばかった。私の語彙は先程指摘されたが、もうそれ以外形容しようがない。棒読みにも程がある。これを直すには相当努力が必要だろう。真面目に発声からすればいずれは聞けないこともなくなるだろうが、私には指導力が足らない気がする。 涙が出るほど笑った私とは真逆で、烏丸くんはとうとう不機嫌オーラを隠すことなく出し始めた。もう何を歌わせても同じだ。烏丸くんもムキになっているのか何曲かせがんで来たが、どれも途中で私が耐えられなかった。笑っては失礼だし、ここで驚くほどの美声を発揮されても私の立つ瀬がないのだが、ここまで酷いとは。 「…先輩、部員五人要るんすよね」 「要るけど……もう名前だけ誰かに借りようと思ってるの。名前さえあれば廃部にはならないから」 五人、真面目に部活に参加してくれる生徒なんて、もう望みは薄い。ここが合唱部の強豪校やそこそこレベルのある学校なら別だが、うちは違う。昔はもっと生徒数も多くて、文化系の部活ももっと潤っていたらしい。今やうちの学校で文化系の部活と言うのは、内申のちょっとした足しにするためにしかならない。それなら楽な部活や趣味の合う部活を選ぶだろうし、合唱部をわざわざ選ばない。「幽霊部員でも良いですか?」なんて言って入って来る生徒なんているはずがないのだから。 「集めましょうか」 「へ?」 「本当に名前だけで良いなら、集めましょうか」 「…伝手あるの?」 「一応」 「えっ、なに、本気?」 「なくなったら寂しいんでしょう、部活」 寂しい、という感情を見抜かれた。困っている、ではなくて寂しい、という感情を。まだ座っている私を見下ろす烏丸くんの表情は、逆光でよく見えない。けれど、どうも冗談ではなさそうなことだけは分かった。ピアノの音も二人の声も止んだ第二音楽室には、静寂だけが詰まっている。どこか遠く、窓の外から運動部の生徒たちの声は聞こえて来るが、別世界の音のようだ。確かにここに存在する音は、今、何もなかった。その静けさを破るかのように、時計の針がカチン、と音を立てて一分進む。何分も見つめ合っていた訳ではないのに、互いに口を開かないせいで、随分時間が経ったように思えた。きっと、実際は数秒だ。 「なんで」 「何がですか」 「いや、なんでも……」 「他のやつは本当に名前だけかも知れませんけど」 「ま、待って、他のやつはって、烏丸くんまさか」 「俺も忙しいんであまり来れませんけど、たまに来ます」 「部員になるの?」 だめですか、と言いながら首を傾げる。いや、駄目ではない。寧ろ本当に、たまにでも来てくれるなら嬉しい。私以外の生徒の声が、先生以外の声がここに生まれるなら、そんな嬉しいことはない。たとえ、必死で鍛えなければならないような棒読みでも。それに、私だって最初から上手かったわけではないのだ。一年の時からずっと、部活は毎日出て、欠かさず発声をして、やっとここまでやって来た。烏丸くんほどではないけれど、音程だって不安定だった。 それにしても、散々私は笑ったというのに、なぜそんな協力的なのだろうか。意外と、涼しい顔してムキになりやすいタイプなのだろうか。それはそれで、16歳らしい。歌っている時の無表情具合も面白い。これはなんとかしないといけないだろうが。 「でも、忙しいって何か部活他にやってるの?」 「いや、バイトと……」 「と?」 「ボーダーなので」 「あー………ああ!」 まさかのボーダー隊員だった。そりゃあ、忙しいはずである。うちのクラスでも防衛任務があるからと時々授業を抜けている子がいる。しかしそれに加えてバイトなんてしていたらそれこそごくたまに参加できるくらいではないのか。いや、それでもいいと言ったのは私の方だ。少し、残念には思うけれど。 ああ、もしかして告白を断ったのは忙しいのもあったのだろうか。すっかり忘れていたけれど、烏丸くんがここにいたのは女の子に告白のために呼び出されたからであった。その結果はあの走り去った女の子を思い出せば言わずもがなだが、そんな暇はない、のだと思う。多分、結構可愛い子だったような気がするのに。まあ、それを決めるのは私ではない。 「無理しなくていいよ」 「はい」 「ここに来るの、思い出した時くらいでいいからね」 そう伝えれば、やや間を空けてから「…分かりました」と返事が返って来る。何か、機嫌を損ねるようなことを言っただろうか。 とりあえず、その日はそれで烏丸くんは帰った。結局先生も職員会議が長引いて来ることはなく、いつもどおり一人で鍵を閉めて第二音楽室を出たのだった。 *** 烏丸くんが六人分の入部届を持って来たのは、その二日後の朝だった。どうやって調べたのか、わざわざ三年生の教室まで持って来てくれたのだ。確認すると、確かに烏丸くんを含めた六人分がある。流石に女子には声をかけられなかったらしく全員男子だが、とりあえずこれで廃部は免れる。その中に、私も知った名前があった。しかも一年じゃない。 「よ、米屋くん……?」 「知ってるんすか」 「昨年委員会が一緒だったからね」 「ああ、それで」 なんか笑ってたんすね。そう続ける。なんだその、なんか笑ってたというのは。私が合唱部だということを笑ったのか、一年生を使ってまで必死に部員集め(と言う名の名前借用)をしていることを笑ったのか。それでもまあ、いい。 入部届を受け取る。よかった、これで私が引退しても最悪合唱部の名前は残る。それさえ残っていれば、また次の年に入ってくれる子はいるかも知れないのだ。ちゃんと、歌ってくれる子が。これでも長く続いている合唱部を、私の代で終わらせてしまうことは辛くもあったし、責任を感じていた。先日も、卒業した先輩から「ちゃんのせいじゃないよ」とは言われたけれど、あまり慰めにはならない。いっそ誰かに責められた方がましだったかも知れない。 「先輩、今日行くんで」 「あ、でも今日は先生は出張なんだけど」 「構いません」 「そ、そう……」 私を見下ろす目がやけに真剣だ。この間私が笑ったことをよほど根に持っているのだろうか。確かにあれはちょっと、いや、結構笑い過ぎた気がしないでもない。 そうこうしている間に、予鈴が鳴る。自分の教室へ向かう烏丸くんの背中を見送って、そこでようやくはた、と気付く。わざわざ、なぜ入部届を今持って来たのだろうか。今日の放課後来ると言うのなら、今日でよかったはずだ。せっかちなようには見えないし、「集まりました!!」と嬉しそうに目をキラキラさせて言われた訳でもない。早く報告したかった、という様子もなかった。 変なの、と口の中で呟く。私はずっと見つめていても、烏丸くんは当然、振り返ることはなかった。 *** 放課後、本当に第二音楽室に烏丸くんは現れた。しかも鍵を持った私より先に。壁にもたれかかった烏丸くんは、私に気付くと「お疲れ様です」と言う。「う、うん」ぎこちない返事をする。なんだこれ。第二音楽室の鍵を開ける手もぎこちない。妙にどきどきしながら、また二人で部室に足を踏み入れた。 朝の一件以来、烏丸くんのことが引っ掛かって仕方なかった。こんな親切な一年生がいるだろうか。いや、なんでこんなに親切なのだろうか。何か裏があるとは思えないが、何かはあるとしか思えない。ただ、ちらりと彼を振り返ってみても、相変わらずの表情筋の動かなさで何をたくらんでいるのか、いや、考えているのか分からない。 「先輩」 そういや、先輩なんて呼ばれるのも烏丸くんが初めてだ。一つ下に後輩ができなかったため、私は“部活の先輩”を経験していない。委員会に入ったって、そう呼び合うほどの仲にはならない。二日前も呼ばれていたはずなのに、改めて呼ばれると何だか面映ゆい気がした。 「な、なに」 「先輩鈍そうなんで言っておきますけど」 「え」 「俺、下心ありますよ」 「待って何の宣言」 出会って二日目の先輩に何てことを言うのだ。最悪な出会い方をしておいて、一体何を。 「先輩は二日前が初対面だったかも知れないけど、俺はそれより前から知ってます」 「はい?」 やや早口でそれだけ言うと、わざと距離を開けた座席に荷物を置いた私にじりじりと近付いて来る。その顔は、今朝と同じ。やけに真剣な目で、私を捕える。人間、追われれば逃げるのが本能のようで、訳も分からず詰め寄られれば、私も後ずさるしかない。一歩、二歩、三歩、どんどん壁際に追いやられて行く。いや、壁と言うより窓ガラスだ。すると、ぎりぎりの所で烏丸くんは足を止めた。 今度は、西日が私の後ろにある。烏丸くんは、眩しそうに目を細めた。夕陽を受けた彼の髪は、オレンジが反射して光っているように見えた。私の首も、じりじりと焼けるようだ。けれど、それとは全く関係ない汗が背中を伝った。 「入学式の校歌」 「あっ……」 「一人で歌ってましたよね」 「う、うん…」 「あの時から、もう一回聴きたいと思ってました。先輩の声」 そう言って、私の肩に両手が触れる。 私の身体は小さい。小さい方が声は良く響く、だからがんばって、と引退した先輩にも言われたことがある。あの日もそう、四月の入学式も、たった一人で精一杯歌った。例え校歌でも、新入生の誰も興味がなくても、聴いていなくても、だからって手を抜くのは絶対に間違っていると思ったから。マイクを勧めて来た教頭先生に、それは要らないと言った手前、体育館の後ろの隅っこにまで届くよう歌った。誰の心に残らなくても、誰の記憶に残らなくても。私一人が覚えていたことだったとしても。けれど、私だけに残っていたわけじゃなかった。目の前にある、合唱ド素人の烏丸くんが、覚えていてくれたのだ。あまつさえ、もう一度聴きたいなどと。 「あれから探していたんです。でも、こんな限られた学校の中なのに見つからなくて、諦めかけてました」 「うそ」 「こんな嘘ついてどうするんですか」 「あ、新手の口説き文句みたい…?」 また一歩、迫られる。とうとう、トン、と踵が壁にぶつかった。これ以上後ろに逃げ場はない。更に、肩を掴まれていては逃げようもない。とうとう、その顔が近付いて来た。反射的に背けるも、こつんと額が当たる。呼吸の音さえ聞こえそうな至近距離に動揺した。もう、顔なんてとっくの昔に赤い。それを面白がっているのか、二日前に笑いに笑った仕返しなのか、カチコチになった私の頬に、そっと触れて来る。 「どうやったらこんな小さな身体からあんな声が響くのか、不思議で」 「れ、れんしゅうかな……」 「…本気の回答を期待してるわけじゃないんですけど」 それくらい分かっている。けれど、何か抜けた回答でもしないと正気を保っていられなさそうだったのだ。烏丸くんはずっと私を知っていたとしても、私にとってのカウントはやっぱりまだ二回なのだ。そんな相手にこんな風に迫られて、動揺も混乱もしない訳がない。いや、もしこれが何回目だったとしても、耐性のない私はろくな対応をしかねていただろうが。 頬に触れた手は大きい。ああきっと、ピアノのオクターブなんて簡単に届いてしまうんだろうな、なんて頭の後ろの方で考える。私と違う、大きな手。その手に、無意識に自分の手を重ねていた。 「みたい、じゃなくて口説いてんですよ、先輩」 恋って、こんなにも簡単に落ちるものだっただろうか。雰囲気に流されているだけではないだろうか。だって、まだ二回しか会っていない相手だ。烏丸くんのことなんてほとんど知らない、ほぼ知らない。きっと、一年生とはいえ男の子にこんな風に迫られているから反射でどきどきしてしまっているだけだ。きっと、誰が相手でもこんな風になる。そう、誰が相手でも。…いや、違う。誰が相手でもなんて、そんなことない。どうでもよければ今すぐこの手を振り払えばいいだけだ。なぜ私は、烏丸くんの手に自分の手を重ねたのか。 なぜか泣きそうになりながら恐る恐る烏丸くんを見上げると、その目は眩しさからではなく、優しく細められている。それを見た瞬間、私はこの表情を私だけのものにしたいと思った。 ![]() (2016/04/14) |