9月19日 なぜか教室に行くと既に黄瀬涼太がいて、私を見るなり「昨日は楽しかったっスー!!」とか笑顔で行って来るものだからなんか、もう、私脱力しちゃったよ…。 こっちはいろんなことを!いろんなことを考えて!寝られなかったのに! いつもと何も変わらない黄瀬涼太がむかつく! 何よどきどきしたり緊張したり考え込んだのって私だけなの!? もやもやする!! なんで私、目ぇつけられたかな!何かしたかな! 泣きたい。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 9月20日 テツヤ君がうちに夕飯を食べに来た。 私を見るなり意味深な笑みを浮かべて「黄瀬くんとは…どうですか?」とか聞いて来るからいくらテツヤ君でもちょっと殴ってやりたくなった。 そういうテツヤ君はどうなのかと聞くと、ピースしながら「彼女ができました」とかしれっと言うもんだから頭はたいちゃった。 条件反射だよ条件反射。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 9月21日 「さん、今度の練習試合見に来て欲しいっス」て、なんでやねん。 そういうのって普通、彼女とかに頼むものなんじゃないの? しかも昼休みにわざわざ教室の私の席まで来て言うものなのかな! 携帯電話と言う、メールと言うものがありながら!なぜ! お陰でまた教室で私は大注目浴びたんですけど、ちょっと黄瀬涼太くんは私の平穏な学園生活をなんだと思ってるんですかね。 「が黄瀬に口説かれてるぞー!!」とか叫んだ男子誰だよ!!口説かれてないよ!! でも驚いた。 黄瀬涼太の目がまじだった。 断れると思う?これ断れると思う? 断れないに決まってた。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 9月22日 廊下を歩いてると、知らない先輩(男)に「君が噂のちゃん!?」て言われたんだけど、どんな噂よ! どうやらバスケ部の先輩らしく、まあその、黄瀬涼太繋がりだったんだよね…。 ていうかあの人、誰に何をどこまで喋ってるんですかね…。 私、目立たず地味に平和に三年間を過ごせればそれで良かったんだよ。 黄瀬涼太みたいな有名人とお近づきになるつもりなんて毛頭なかったんだよ。 そもそも、本当に私、黄瀬涼太に目つけられるようなこと何もしてないんですけどね。 しかも、そのバスケ部の先輩だという人と喋っていたら、どこからともなく現れた黄瀬涼太。 …の、機嫌は頗る悪く。 二言三言先輩と話すと私をずるずる引っ張って行く。 私はおもちゃじゃないですよ! そこからが、大変だった訳で…うん…。 簡単に男にへらへらするなーとか、俺の先輩だったから良かったもののそうじゃなかったら云々ーとか…。 いい加減沸点突破した私が「あんたは私の彼氏か!!」てキレたら「彼氏になりたいんスよ!!」て逆切れされて、えっあれっちょっと待って、こいつ今何言った?みたいな? ちょーっとお姉さん日本語一瞬分からなかったなー…みたいな? 「だから、さんと付き合いたいっス!」て、二度も言わなくていいよ?みたいな? 冗談じゃなかった。 どうしよう。 ← → (2013/02/17) |