彼女は自分を魔女だと言った。
名を持たぬ彼女はいつもどこか不安定で揺らいでいた。

寂しかったのか、悲しかったのか、苦しかったのか。
あの時の彼女の心の内を、今でもまだ考えている。



この話は流血表現が含まれます。
苦手な方はご注意下さい。

一 魔女の毒薬
二 魔女の証明
三 魔女の願望
四 魔女の約束
五 魔女の弱点
六 魔女の領域
七 魔女の羨望
八 魔女の感傷
九 魔女の口実
十 魔女の後悔
十一 魔女の素顔
十二 魔女の心情
十三 魔女の覚悟
十四 魔女の詭弁
十五 魔女の我儘
十六 魔女の失踪

十七 魔女の名前
十八 魔女の真実
十九 魔女の辞世
二十 魔女の形跡
二十一 魔女の心臓

二十二 魔女の底意
二十三 魔女の過失
二十四 魔女の隠蔽
二十五 魔女の遺言
二十六 魔女の執着
二十七 魔女の言葉
二十八 魔女の残燭
二十九 魔女の咲殻

三十 魔女の追慕



番外編

見透かした答え
月下に蝶、白を纏う。
せめて一時平穏を
私の光が消える頃
矛盾は鮮明さを帯びた






Thanks 空彩